【コラム】新たなハラスメントの類型
3大ハラスメント
ハラスメントについては、以前から、職場で起こりやすいハラスメントとしてパワーハラスメント、セクシャルハラスメント、マタニティハラスメントを3大ハラスメントと呼び、法律で定義付けや対応措置の義務付けがおこなわれてきました。現在では、誰もが知る言葉となっており、企業の義務としても認知されるようになってきました。
新たなハラスメントの類型
最近では、新たにカスタマーハラスメント、就活ハラスメントに対する注目が集まっています。特にカスタマーハラスメントに関しては、BtoC事業所において、明確に禁止するメッセージを出す企業が現れる等、社会の変化に大きな影響を与えています。そして、この流れは今後ますます大きくなることが予想されます。
ハラスメントの根幹は一緒
次々と○○ハラスメントという言葉がメディアを通じて出てきますが、根幹は、常識の範疇を超えた行為によって、他社に迷惑をかけているかどうかといった部分だと思います。その違法性については、その行為を行う必要性やそのレベル、その行為で他社が受ける不利益のバランス等を鑑み判断されますが、この判断には明確な線引きが無く、事例ごとに判断が必要なため、事前の対応としてここまで行っておけばOKというものはありません。また、日頃のコミュニケーションなどによっても結果に大きな違いがあります。どのハラスメントに該当するかといった結果への視点ではなく、双方良好な関係を築く努力、また、常識の範疇を超えた行為に対しては、双方法順守をするという意識を持つといった根幹への視点が重要であると考えます。